一昔前、歌詞のテキストマイニングが流行った時期があったなぁーとふと思い出して、Mr.Childrenでやってみる事に。
- Mr.Childrenのほぼ全曲の歌詞をデータ化した!
- ワードクラウドでキーワードを抜き出してみた
- 共起キーワードで単語の関係性を見てみた
- 品詞別の出現回数を見てみた
- 桜井さんって本当にありふれた言葉で名言を作り出す天才
Mr.Childrenのほぼ全曲の歌詞をデータ化した!
今回テキストマイニングを行なった対象は、Mr.Children全曲と言いたい所ですが、B-SIDEのみの収録曲やアルバム未収録曲など一部は対象になっておりません(私が歌詞のデータ化に力尽きただけです)
とはいえ、シングルA面はもちろん、最新の「重力と呼吸」までのアルバムを含めて9割近くの楽曲がカバーされていると思います。
いやぁ、大変だったよぉぉぉぉ!(笑)
ワードクラウドでキーワードを抜き出してみた
まずは文章中に出現する単語の中から特徴的な「キーワード」を選び出し、図示するワードクラウドを使ってみました。
単語の大きさはどれだけ特徴的であるかを表しており、色は品詞を表しています。青は名詞、ピンクが動詞、緑は形容詞、グレーが感動詞等という分類になっています。
どういう基準で選ばれてるかとか独自のスコアリングがされているみたいなので詳しい事は聞かないで・・・(笑)
こうしてみると、結構「ソフト」な印象を受けますね。たくさん使われているワードはあんまり激しい感じじゃないというか、優しい言葉が並んでいるように見えます。
共起キーワードで単語の関係性を見てみた
続いて、文章中に出現する単語の出現パターンが似たものを線で結んだ図。出現数が多い語ほど大きく、また共起の程度が強いほど太い線で描画されます。
例えば、「孤独」と「夜」は同じコンテクストで使われるとか、「甘い」と「切ない」も一緒に使われるとか、そんな感じですね。
「君」と「僕」の間の言葉はわりとどちらの主語にも使われる傾向にあって、一般的な動詞はどちらとも良く使われてるってことと、「君」と「僕」ってわりと一緒に使われることも多いんだなって感じです。
品詞別の出現回数を見てみた
さてさて、実際どんな言葉が使われているのか、その出現回数も見てみましょう。
名詞
やはり「君」と「僕」が多いけど、「君」の方が80回以上も多く登場してますね。「僕ら」とか「誰か」も結構多いですね。
そして、胸、心、夢、愛、思いと「感情」に関わる単語がや抽象性の高い単語がとても多いです。
自然系だと風、次いで光。空は思ったより多くなかったかな。
動詞
くれる!くれるが多いんだ!!まさかの受動!
そして行く、言う、生きる、笑う、探す、知ると人生っぽい、ちょっと哲学的な動詞が続きます。
形容詞
「いい」が多いのはわかるけど、次いで優しい、愛しい、欲しい、寂しいとLOVE SONG系に使われそうな言葉が多く並んでますねぇ。
「大きい」とか意外と少ないなぁ。あと、「いやらしい」が3回だってよ(笑)
感動詞
やっぱohとかwowとかはまぁ除くと、「さよなら」という別れの言葉が圧倒的に多いね。確かに意外と「別れ」に関する曲って多いよね。
桜井さんって本当にありふれた言葉で名言を作り出す天才
テキストマイニングしてみて思ったのは、やっぱり桜井さんって、世の中にありふれた言葉でこんなにも人の心に残る曲を作ってるんだな、すごいな、ということ。
もちろん、1回しか使われていないような言葉で歌詞にあるかこんなの(例:「履歴書」とか「請求書」とか「駐車違反」とか「虚言癖」とかねww)っていう印象的なワードはたくさんたくさんあるんですけど、やっぱり総合するとホントに誰もが使う言葉を紡いでこんな素敵な曲を生み出しているんだなぁと感動を覚えます。
アルバム別にもやってみたので、その結果も後日公開予定です!(意外と傾向が違って面白かった)