めありずむ

不妊治療の保険適用と理解促進に取り組むブログメディア

不妊治療費の保険適用をテーマにしている理由

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今日は私がこのブログを通して目標としている「不妊治療費の保険適用」について、なぜこれをテーマとしているのかを少しご説明させてください。

保険適用を切り口にする理由

保険適用という話をすると「お金」の話だけに注意が向きがちですが、私たち不妊治療をする者が望んでいるのは実際は「費用のサポート」だけではありません。

費用面について自由に希望だけを言えるならば、不妊治療は無償にしてくれ、というのが本音です。

今ある不妊治療助成金の所得制限をなくすとか、不妊治療については医療費控除の割合を高くするとか、民間保険に入っていれば1回につき30万円でも50万円でも保険金が下りるという仕組みの方がよっぽど現実かもしれません。

というか、お金の事だけを言うならば、本当はそれでも構わないのです。その方が難易度は低いと思います。

それにも関わらずなぜ「保険適用を!!」と叫ぶのかといえば、それは、保険適用に係る議論をすること、その実現の過程で不妊治療や社会が抱える問題の多くを一網打尽に議論できると思うからです。

不妊治療費が保険適用になったからといって、治療の負担が変わらなければ、より結果を求める医療提供体制にならなければ、出生数が増えなければ、社会保障費が更に増加しては、産んだ後の育児サポートがなかったら、結果的に産まなかった人が別の幸せを手にできなければ、産まない選択肢の権利が忘れられてしまうなら、それは全く意味がありません。

つまり、不妊治療費の保険適用というのは最終的なビジョンを実現するための手段的目標であり、目指すべき最終ゴールというわけではないのです。 

具体性のない目標はマニフェストと一緒

では反対に、目標をビジョン的な「多様な生き方が尊重される社会の実現」「社会保障費の削減」「出生率の向上」「不妊治療環境の改善」みたいな表現にしたら、どうでしょうか?(なんか無能な政治家のマニフェストみたいだな・・)

何を考えたらいいのか、どうやって実現するのか、議論のポイントが急に見えなくなりませんでしょうか?

「不妊治療費の保険適用を目指す」ということは、非常に具体的で、「どんな懸念があるのか?」「何が課題なのか?」といったことを検討する際に活発な議論が可能になります。

しかも、税金や社会保険料に関わることとなれば、支払う国民全体がそれぞれの考えを持つために情報に触れる機会ができます。そこには「不妊治療」に対する理解の促進だけでなく、「性教育」「子どもを持たないこと」「LGBT」「結婚しないこと」といった家庭や出生数に関わる様々な背景や、「死生観」「高齢者医療」についてもオープンに議論する状況が生まれ得ると考えています。 

保険適用の是非や実現法を議論する中で真の課題が浮き彫りになる

つまり、保険適用を議論することは、不妊治療患者の経済的な負担を改善するだけにとどまらない、大きな課題に向かうきっかけを作る、非常に具体性のある「トリガー」だと思います。それだけ、不妊治療費の保険適用の裏側には、日本が長年見ないふりをしてきた膨大な課題が眠っているのです。

しかも、この議論に価値があると思うのは、「反対意見」=不妊治療費を保険適用にするなんてけしからん!というような意見にこそ、真の課題や実現に必要な道筋がたくさん隠れている点です。

ざっくりですがイメージ的には以下のような感じです。

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要は反対意見が全然反対にならないというか、それ!ごもっとも!それが課題ですよね!って事ばかり。こんなに噛み合う議論ができるテーマってむしろ少ないと思うんです!

反対意見を利用してこれらの議論を引き出し、真の課題についても徹底的に議論する。それにより、仮に保険適用自体が実現しなかったとしても、社会的には大きな変化や成果が期待できると目論んでいます。

治療スキームが改善されるのであれば、経済的には所得制限を撤廃した助成金のままでもいいかもしれません。何が実現されれば今の課題が解消されるのか、それを議論する土壌作ることが何よりの狙いです。

だから、頂くご意見は反対意見でも全然構わなくて、「反応してもらえる」こと自体に大きな価値があるフェーズだと思っています。

まずはこの議論を土俵に上げるために声を上げるところから!

私も何かにつけて「治療にお金かかる」とばっかり言ってますが、一応これでも、裏の裏まで考えて「保険適用」って発言してるんですよ・・・・(笑)

そんなわけで、まずはこの議論が国会なり、医師会なり、メディアなりで取り上げられ、活発な議論がなされるように声を上げる必要があります。

地道に活動しているオンライン署名活動にご賛同いただけますと嬉しいです!!

よろしくお願い致します!

オンライン署名のやり方などについて下記のブログで手順を説明してくださっていますので、こちらもぜひご覧くださいませ!

 

 また、署名をお願いする過去記事もご参考までに。