めありずむ

オリジナルの記事にこだわって、等身大かつ独自視点で不妊治療まわり(と、時々趣味)のことを発信しています。

鍼治療は不妊治療に効果がない?(海外記事より)

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なんとも衝撃的なタイトルの記事を見つけてしまいました。

"Fertility study finds acupuncture ineffective for IVF birth rates"

つまり、鍼治療はIVFの出生率に効果がないことを突き止めた!とな。え?マジ?と思って、しっかり確認してみました。

結論から申しますと、特に不妊治療専門の鍼灸院などでよく言われている3ヶ月以上の継続的な鍼治療に対する効果の検証ではなく、あくまで採卵時とET(移植)時の短期的な治療に対する効果検証であったようで、本当の意味での鍼の効果を示すものではありませんでした。

おーーーーいっ!!

よく読んだら突っ込みどころ満載。これはちょっとミスリードしてしまうタイトルなので、やめてほしいなって思います・・。

記事内容の要約
  • 800人以上のオーストラリアとニュージーランドの女性を対象とした調査では、IVF(体外受精)サイクル中の鍼治療による出生率に有意差はなかったというタイトル
  • 16のIVFセンターで実施された無作為臨床試験によるもので、2011年6月から2015年10月の間に新鮮胚を用いてIVF治療を受けた18歳〜42歳の女性848人が参加し、参加者には鍼治療かプラセボである偽治療 (実際の鍼治療のツボから離れた場所への鍼)のいずれかを行なった
  • その結果、鍼治療を受けた参加者の生産率は18.3%であったのに対し、偽の治療を受けた患者は17.8%であった
  • この研究結果は、卵巣刺激の時期とETの日に投与された短期間の鍼治療の有効性を反映しているにすぎない
  • 実際の臨床では、IVFサイクルにおける治療のバリエーションが個別化されているため、 今回は高頻度での鍼治療を行なっていない点がこの試験の限界だったことを認めている
  • 「この調査結果は、偽と比較して鍼治療を効果的な治療法として支持していないものの、鍼治療が無治療と比較された場合、生殖医療の結果が改善する可能性があるとの提言もある」との指揮した教授の発言もあるので、結局のところ「ちゃんとした鍼治療の効果が検証されたものではない」と言える

 

この試験は結果的に残念としか言いようがないのですが、逆に、本来の鍼治療の有効性自体は非常に気になる点なので、このような大規模臨床は歓迎したいですし、採卵までに最低3ヶ月間+移植までの週1回などの継続的かつ中期的な期間を対象とした試験をぜひとも実施してほしいと思いました。

これが効果的というエビデンスが出れば鍼灸院にとってはものすごいメリットなので、全国の鍼灸院が協力したらいいのになー。

反対にこの結果から、数回のその場しのぎ的な鍼治療は意味がないと解釈できる感じはしますね。

 ■ソース記事  *当ブログで使用している画像はフリー素材であることを確認しているものです。
 
私自身は2月の後半から鍼灸院に通い始めました。最初の3ヶ月は週1ペースで、その後は治療サイクルに合わせて月2~3回通っています。
不妊治療に効果があるかどうかは正直分かりませんが、上手な鍼灸師さんにはりを打ってもらった翌日は脚のむくみが本当にスッキリすること、肩こりも「懲りすぎて苦しい」という状況からは一気に解放してくれることから、一定の信頼を置いてはいます。
東洋医学のエビデンスはまだまだ足りない状況なので、本当に効果が期待できるのであれば、ぜひ検証を重ねて構築していって欲しいなと願っているところです。