めありずむ

不妊治療の保険適用と理解促進に取り組むブログ(時々育児雑記)

女子目線のMr.Children "SOUNDTRACKS" 全曲レビュー&感想

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せっかくブログを持っているので、今時点の印象をやっぱ書いておくことにしました。音楽に対する思いもその時々で変化すると思うので、2020年の今だからなレビューになるかもな、と。

Mr.Children "SOUNDTRACKS"

それは記念すべき20枚目のアルバム。 前作「重力と呼吸」から2年2ヶ月、これは3年待つのが当たり前になっていた近年ではぶっちゃけ驚くほど早いです・・(笑)

そんでまたタイアップ曲多いなぁ・・タイアップ職人だよ・・、いやプロにそんなこと言うの失礼だけど桜井さんご本人もそんなこと仰ってたような気がするので良いんです。

私がこの作品を聴いての感想は

そんなに「終わり」を意識させるのズルくない?

サウンドはもう「海外で録りました」「アナログです」感が最初っからガツンと来るので、Qなのか深海なのかそこらへんのいわば懐かしい匂いがぷんぷん。

だけど楽曲そのものは最近のREFLETION以降の流れを汲んでいる雰囲気はあって(それは時系列的にそういうもんだと思う)、その意味で昔と最近がどちらも感じられる。

だけど、だけど、なんか知ってるMr.Childrenじゃない(ところがある)!その正体はたぶんギターの音なんじゃないかと思うんだが・・いつも全くと言っていいほど主張しない皇帝(田原さん)がなにかこう、おれもやるときはやるよ、みたいな音出してません?時々。

特に前作はドラムとベースのリズム隊がゴリゴリに効いてて「バンドサウンドっぽさ」が強く出てたところがあったと思うんですけど、それとも違うし、バンドの楽器に拘らずにストリングスもそこそこ登場するわけで、かといってブラオレ(12年のアルバム)のような間の抜けた(失礼!)感じはしない。

まぁそういう意味で、おかえりなさいとはじめましてが同時に来てるアルバムなんじゃないかと思った。

一方、曲の世界観はというと、もうストーリー的に「終焉」なわけ。

いや、わかっていたよ、Against All Gravityというツアーで桜井さんが何を意識しているのかは痛いほど伝わったし、ファンもどこかでそれを覚悟しなきゃいけない段階に来ていることも重々承知しているんだわ、だから、素晴らしい音と曲に乗せて紡がれた歌詞があまりにもストレートに「終わり」に向かっていて、もうズルいやんこんなん、毎回心して聴くよそりゃあ!

全曲好き勝手レビュー

では、すごいどうでもいいコメント含む、というかレビューと言いつつ、ほとんど連想ゲームで自分の思いついたことをただ書いているだけになっていると思いますがご了承ください。

DANCING SHOES [3:38]

イントロからいきなりのこのUKロックサウンドで持ってかれますねぇ。サビ超すき。

なんかちょっと暗黒期の桜井さんを彷彿とさせるような歌い方だし、前作からの繋がりと変化の両方を印象付ける。

歌詞に登場するサルバドール・ダリ、グロくない?とか言われてますけど、私大好きなんで。えぇ。グロい絵も時々ありますよね、シュールレアリズムは見たいけれどダリはグロいと感じるそんなあなたにはマグリッドあたりがおすすめです。

いやそうじゃなくて、この韻の踏み方!

後退りしたり

地団駄踏んだり

なに!このくだり?

We were born to be free

というAメロからの、Bメロが

サルバドール・ダリですよ、すごい韻のセンス。最高かよ。

Brand new planet [4:23]

フジテレビ系ドラマ『姉ちゃんの恋人』主題歌

先行して公開されていたこの曲、アルバムの中ではいわゆる「みんなのミスチル」を担う存在で、ドラマ主題歌って感じの親しみやすさとポップさを併せ持った感じ。

Mr.Children的アルバムの2曲目にふさわしいスケール感のある1曲であり、日常からかなり壮大なところに発想を飛ばしているという点でもシングル向きかな~。

私の中のカテゴリでは深呼吸系と呼んでいる部類の曲にあたり(勝手にですよ、曲調が伸びやかで歌うと深呼吸してるみたいでスッキリするっていう意味)お風呂とかで歌ったら気持ちいいだろうな~という。

turn over? [3:25]

TBSテレビ系列「おカネの切れ目が恋のはじまり」主題歌

ポップ、たぶんアルバムを通して一番ポップで、それも手紙の切手が62円だった時代のポップさ。曲もだけど、歌詞が、こんな時代を反映しつつも、キミは人生で最愛の人って言ってるあたり、キミなしじゃ辛いってあたりがとても62円。

そういう意味でちょっと懐かしさを覚える一曲。

映画じゃ 躓いても立ち直っていくストーリー

散々観たろう?だけど現実は違う

誰かしら泣いてんだよ 栄光と美談の裏で

というすごく今の時代の「世の中」を映しているなぁと思うところから

面倒臭くて手に負えないな

この愛という名の不条理

懲り懲りだって思うけど キミ無しじゃ辛い 

っていう自分の半径数センチのところまで捉えている桜井さんお得意な空間の対比が懐かし! 

君と重ねたモノローグ [7:32]

映画ドラえもんのダブル主題歌

ほろりとしちゃうわりとどストレートラブソングにとらえても良いやつ。前作なら「秋がくれた切符」、『DISCOVERY』なら「Simple」、『Q』なら「安らげる場所」的な。シングルで聴いたときは染みて思わず泣いちゃったよね。

いつしか僕も歳を取り

手足が動かなくなっても

心はそっと君を抱きしめてる

ということで、ここに書いた3曲が好きな方はお好きなはずです(←私)

losstime [2:26]

曲の内容に対するタイトルのセンスなこれ。

(ご存知かとは思いますがロスタイムとはサッカーなどの競技で予定の試合時間を過ぎても途中選手の怪我などで試合が一時的に中断した分が延長されるあの時間のことです) 

フォークっぽい。で、このギター皇帝が弾いてるん・・・?ですよね?そりゃギタリストですからね?全然人格違うくらい違う気がする。

なんかこのアルバム、田原さん覚醒してる感ある。

Documentary film [4:40]

この曲がSOUNDTRACKSの骨格を作っているんだろうなぁ、と思っている。

私はもう今回圧倒的にこれが好き。まさに今のMr.Childrenという感じを受ける。と、同時に、たぶん大人になってこの歌詞が刺さらない人はいないんじゃないかな・・。

ZEROで嵐の櫻井くんが「刺さる」と言っていたのまさにその通りだし、たぶん息子が生まれてより「終わりを意識する」という桜井さんの言葉に共感を覚えているのかも。

「君が笑うと愛おしくて泣きそう」という歌詞は、なかなか言語化されないけどうわぁぁぁほんまそれやーーー!という感想しかない。

私自身、出産して初めて「死にたくない」「何があっても死ねない」みたいな感覚を覚えたし、同時に育児をしていてもこの一瞬一瞬があっという間に過去になっていくんだなぁという寂しさと隣り合わせの毎日で、そういう今の私の心境にもとても通じるものがあって、とにかくなんだか超刺さりましたよ、和寿にいさん。

Birthday [4:37]

映画ドラえもんのダブル主題歌

これは近年のMr.Childrenらしさが出ている、前向き全開で、アニメ主題歌に選ばれちゃうよねっていう曲。ちなみにこれ、シングルのときより音の厚みが出ている気がするんだが、別に収録したのかね?きっとそうよね?たぶんそう。ドラムのアガってく感じの高揚感も良き。

きっと我が家ではBirthday songとして定着していくんだろうけれど、難点は結構歌うのが難しいリズム感なところ(笑)

others [5:59]

キリンビール「麒麟特製ストロング レモンサワー」CMソング

かなり前からCMで流れていたので、一般的な認知度が高そうなこちら、すごいシンプルなサウンド。音の数が少なくて、たぶんスピッツもびっくり。

そんな酒好きじゃないので妊娠中からアルコール飲みたい的な欲求は全然なかったんですけど、このレモンサワー飲みたいな、美味しそう。

からの壮大に広がるストリングス。えー、こんなこと小林さんから離れた今のMr.Chidrenがやったってことにびっくり。いい意味で、本当に肩の力が抜けたんだなと思った。

The song of praise [4:30]

日本テレビ系列朝情報番組『ZIP!』2代目テーマソング

これはMr.Childrenだからこそ歌える曲だなぁと思う、歌詞がもう完全にMr.Children。

僕に残されている

未来の可能性や時間があっても

実際 今の僕のままの方が

価値がある気がしてんだよ

とか、ミスチルじゃないと言えないと思うんだ。

ところで、このウォーォが言いたくてライブを心待ちにするファンは多いでしょうね・・わかります(そこじゃない)

memories [4:00]

ここにきて、なんと演奏はピアノとストリングスしかないんですよ。桜井さんソロという建て付けなのね。

なんですけど、曲はめっちゃいい。雰囲気的には「安らげる場所」とかと同じかなぁ。でも未来に向かっていくというよりは、あきらかに「終わり」と対峙したときの過去の記憶=memoriesなので、私はとても悲しいような気持ちが先にくる。

なんでこの曲最後に持ってきたん、それこそズルくないか?

 

ということで、毎度ながら好き勝手ごめんなさい!

Mr.Childrenの皆さん、関係者の皆さま、まさかエゴサされてないと思いますが、もしされていたら、本当に本当に塞ぎ込みがちな2020年の最後にこのアルバムをリリースしてくださってありがとうございます!!