めありずむ

不妊治療・育児・Mr.Children・手帳・雑記ブログ

「骨太の方針2018」の中身のなさが残念すぎる

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さて、不妊治療費の保険適用についていろいろと記事にしておりますので、タイムリーな話題として先週金曜日(6/15)に閣議決定されたいわゆる「骨太方針2018」の内容について書いてみます。

骨太の方針2018とは?

言葉はニュースなどで聞かれていると思いますが、自民党政権下で政府が毎年発表する、経済財政に関する政策の柱・基本方針のことです。要は自民党が与党としてどういう政策を取っていくかという方針を示すもので、具体的な予算編成や税制改正の指針になるものですね。

経済財政運営と改革の基本方針2018 - 内閣府(←リンクになってます)

平成30年6月15日、「経済財政運営と改革の基本方針2018~少子高齢化の克服による持続的な成長経路の実現~」(骨太方針)が経済財政諮問会議での答申を経て、閣議決定されました。 

とまぁご立派なタイトルがついてますけど、そんなご立派な中身には思えませんでしたね。。。。経済・成長戦略についてはちょっと軸がブレるので触れませんがご了承ください。 

社会保障費については「何も書いてない」のと一緒

なんと言っても、社会保障費については自然増の抑制目標さえ明示されませんでした。「2020年度に向けてその実質的な増加を高齢化による増加分に相当する伸びにおさめることを目指す」と記載されてます。
 
これじゃー、実質何もしてないのと一緒です。高齢者が増える分は増えても仕方ないと言っちゃってる。やる気あんの?
 
一方で、団塊世代が後期高齢者に入る2022年度以降は社会保障費が急増することから、「2040年頃を見据え、社会保障給付や負担の姿を幅広く共有し、 国民的議論を喚起することが重要」とされました。人口減少の影響が重くなるから何とかするようにみんなで議論しよう、と。
 
そんなもん何年も前から同じこと言われてますけどね。何言ってるんすかね。
 
そして取り組みとして出てきたのは、予防・健康づくりの重要性。特に糖尿病については、地域で重症化予防に取り組むことが必要とか書いてます。
 
糖尿病の重症化予防は実際重要で、特に健康意識の低い人たちをどうするかは喫緊の課題だと思います。でも、それだけじゃ到底足りないし、本筋はそこじゃないと思うんですよね。
 
今回は私が気になった点のみ触れていますが、全体を通して、少なくとも政府の本気で社会保障費を適正化しようという意図は読み取れませんでした。
 
毎晩遅くまで働かれている関係者の皆様には大変恐縮ですが、こんなん、ほぼ仕事してないと言っていいと思うんですよ。
はっきり言って、何も、何一つ、本気でメスを入れるような内容はなかったです。危機感ゼロです。骨太どころか骨粗しょう症くらいスカスカな方針です。
そりゃほとんどがおっさん、おじいちゃん集団ですから自分が生きてる間に損しなきゃいいって感じで、危機感なんてないんでしょうけどね。

じゃあ、どうあるべきなのか?

批判だけしてるとみっともないので、どういう内容にすべきだと思うかも書いておきます。

  1. 少なくとも年間3~5兆円を目標に高齢者医療費を大幅に削減すべき(特に高度・終末期医療)
  2. その財源を重点的に以下充てるべき(5兆円でも足りないが・・)
  • 不妊治療の保険適用費
  • 子育て家庭への税制優遇措置
  • 保育士・介護士の待遇改善(給与UP、サービス残業の改善、職務内容の適正化)
  • 医師の労働環境改善と適正な人員配置(特に産婦人科、小児科、麻酔科、在宅診療医)
  • 教員の労働環境改善(生活指導、ペーパーワーク、部活等の職務分離)

医療現場を巻き込んで本気になったら絶対できると思うんですよね。っていうか、もうそこに手を入れないと本当に日本は終わりますからね。。。

自分たちができるアクションはあるの?

じゃあ、自民党を選ばなきゃいいか、っていうと、正直そんな簡単な話でもないと思います。特に野党はこうすべきああすべきと口は達者ですが、実行力、財源捻出力が乏しいのは自明で、国家として安定的な政権運営を考える必要もありますし、同じ轍を踏んでも仕方ないですからねえ。

正直、10年前のようにお灸を据える、なんて意味で政権交代してるような余力はもうないと思っています。

私は指示する特定の政党はないのですが、現実的なのは与党の党本部、若手議員、国の省庁などに「いい加減にせえよ!!!!これ以上アホなこと言ってたら野党を支持するぞコラ!!」と意思表示をすることかなと思います。

以下の記事もご参照くださいませ。 

実は、世論調査よりも、このあたりのわざわざ「送られてくる」「投稿される」ような声の内容を結構気にされているとその昔(小泉政権時代)に合コンをした自民党職員の方から聞いた事があります(笑)。

「若年層の投票率が高いからちゃんと有権者に支持される政策しなきゃ!」と思わせるために、選挙に行くのはもちろん当たり前ですよ。ちゃんと投票行きましょう。

一方でマスメディアが動くと世論が動くのも事実なので、私たちのこういった声をネットなどを通じて多く訴えていくことも必要なアクションだと思っています。