めありずむ

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女子的目線で選ぶ、ダーク&ヘビーなミスチル曲11選

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音楽に幅のあるミュージシャンというのはたくさんいると思うのですが、桜井和寿というシンガーほど声にも表情がある人は稀だよなぁ、としみじみ思うことがあり、今日は振れ幅大きめに「ダーク桜井」炸裂な曲を選んでみました。

桜井さんの凄みはやっぱり「声」

テクニックとしての歌い方はもちろんあるんだろうけれど、ほとんど別人の喉じゃないかなって思うくらい曲によって声が変わると思うんですよね。でも、桜井和寿であることには変わりない。もう不思議、Mr.Children七不思議。

そんな中から私が「ダーク桜井」と名付けているセットリストをご紹介したいと思います(笑) 

ダークといってもネガティブとか暗いとかというよりは、ヘビーな印象の強い曲を選びました。むしゃくちゃしてる時とか、腹が立っている時に聴くか一緒にシャウトするとちょっとスッキリします。

1. フラジャイル -B-Side-

妥協も卑怯も場合によっちゃ有効だろ

優雅な理想はこのさい もう切り捨てろ

国家も制度もなんだかあてになんないじゃない

自分の手足でピンチを さぁ乗り越えろ

さぁ乗り越えろ

シーソーゲームのカップリングですね。当時ってなんか阪神大震災からオウム真理教から社会的にもいろいろ起こった時期なので、そういう世相を反映した曲ですね。

でも実際は意外と前向きというか、期待できないものには見切りをつけてもう置いてこうよ、っていう感じ。

たしかこの曲ライブ音源をCD収録してスタジオで録ってないんじゃなかったかな。そこらへんもまたいい意味でロックよ。

2. ALIVE -BOLERO-

この感情は何だろう 無性に腹立つんだよ

自分を押し殺したはずなのに

馬鹿げた仕事を終え 環状線で家路を辿る車の中で

全部おりたい 寝転んでたい

そうぼやきながら 今日が行き過ぎる

BOLEROってアルバム自体がどの曲を選ぼうか迷うくらいダークではありますが。

まぁ、この時期ってMr.Childrenにとっては一種の暗黒期みたいなところがあると思うんですけど、この頃の桜井さんのトーンを落とした声って今聴くとめちゃくちゃセクシーなんだよなぁ。

ALIVEのAメロBメロが特にヘビーで好き。

3. Tomorrow Never Knows - Mr.Children 1992-1995  -

人は悲しいぐらい忘れてゆく生きもの

愛される喜びも 寂しい過去も

今より前に進む為には

争いを避けて通れない

そんな風にして世界は今日も回り続けている

コレ、Mr.Children史上最も売れた曲であり、知らない人はいないほどの名曲なわけですが、印象的には別にダークでもヘビーでもないんだよね。

でも、楽器の音がライト目でちょっと前向き仕立てになってカモフラージュされてるけど、こっそりダーク桜井が出てきちゃってると思うんですよね。

だいたい、よくよく聴いたら歌詞めっちゃ暗いから!(笑)

というのと、Mr.Childrenの曲を紹介するときは必ずみんなが知ってそうな曲を1曲は入れるって決めてるので無理やり入れたところもあります(本音)。

RemixバーションがBOLEROにも入っていて私そっちのほうが好きなんですけど、ここは敢えてシングルバージョンで。 

4. #2601 -DISCOVERY-

ルームサービスの食事など嫌

怒鳴り声上げては悩んで

パラシュートで飛び降りたいな

ホテルから覗く望遠レンズ

この曲はMr.Childrenの中でもゴリゴリのハードロックかなり重たい音で作られています、なんと作曲にはJENさんも(だからこんなキー高いの?(笑))。

いわゆる「みんなの(キレイな)ミスチル」しか聴いていない方には同じバンドとは思えないくらい衝撃じゃないかと(色んな意味で)。

タイトルはホテルの部屋番号。曲は衝動的というか、破壊的というか、珍しく強いメッセージとかあんまりなさそうな、ツアー中か曲作り中でホテルに缶詰にされたストレスで勢いに任せて書いた印象(笑)

時期的には活動休止明けすぐなのですが、そんな中でまだ闇から抜け出していない感が滲み出ている気が・・・。なんだかんだ私は好きですね、こういうパンク寄りのハードロック。

5. アンダーシャツ -DISCOVERY-

何から何まで意味なく思えて

紳士な振りして静かに飲む GIN

いつかは誰もがやがては誰もが

死にゆく自分を愛せるだろう

泣いて 笑って 叫んで きりがないエゴ

抱いて 触って 歌って 魂よ癒えよ

食って 飲んで 眠って 起きて

生まれて 生きて 死んで 魂よ癒えよ

心はいつでも 真っ白なアンダーシャツ

冬でも夏でも 真っ白なアンダーシャツ

ヘビーめのサウンドにキレッキレの歌詞は、いうなれば痛烈に世の中を皮肉った社会風刺曲なのでこのカテゴリに入れるか迷ったものの入れてしまった。

要は汚れた世の中と真っ白なアンダーシャツの対比が、表と裏、理想と現実みたいなものを表しているんじゃないかと思うんですけど、サウンドがかっこよくてアレンジも効いて結構ライブ映えする。

6. REM -REFLECTION-

ここで何してるの? 僕はどこにいるの?
こんな場所に来るのを 望んだ訳じゃないんだ

ヘンゼルとグレーテルが迷い込んだ世界に
もう dang-ding-dong dang-ding-dong dang-ding-dong
こんな自由を奪うような 夢のない夢なら見たくはない
要らない 要らない

REFLECTIONから入れないわけにいかない2曲の1つ目。久しぶりの激しいロックサウンド。

このアルバム自体がやばいくらいの名盤だなと感じた理由のひとつです。Mr.Children史上でも音楽的には相当振り切ってる一曲。

毒々しい中に、迷いや現状から逃げ出したい焦り、まだ理想を追い求めたいという希望が見え隠れする世界観で、歌詞に登場するワーディングも秀逸。

7. WALTZ -REFLECTION-

一人そしてまた一人 はじかれて
繰り返される審査(テスト)に離脱者は増える
ショーウィンドウに並ぶのは一握りだけ
指をくわえて見てるなんか嫌

いや もしかしたら ここの列の方が
選ばれし人の流れか?
そんな訳ゃない 自分が良く分かってる
嘆いて 泣いて(嘆いて 泣いて)
疲れて 眠って wow wow wow

REFLECTIONから入れないわけにいかない2曲の2つ目で、就活生泣かせと言われるWALTZ。 いやもう痛いからやめてあげて、くらいめちゃくちゃ刺してくるじゃん。

もうね暗いのネガティブのなんのって、気合入れて聴かないとごっぞり気力を持ってかれるような恐ろしさがありますわ、落ち込んでる時とか聴いちゃだめよ。

でもこれがダーク桜井の真骨頂なんだよ・・これを「彩り」を作った人が同じって言われたら冗談みたいでしょ・・それが最高なのよ。

実際、就活生だけじゃなくて、現代の若者の心の叫びを代弁しているように感じてくる、こういう「闇」の曲を書かせたら天才と思う。マジで。

8. シーラカンス -深海-

ある人は言う 君は滅びたのだと

ある人は言う根拠もなく生きてると

とは言え君が この現代に渦巻くメガやビットの海を泳いでいたとしてもだ

それがなんだって言うのか

何の意味も 何の価値もないさ

ダーク&ヘビーと言って「深海」の曲を入れないのはなんか核心を突いていないような気になってしまうので、何を選ぶか迷った末に選んだのがシーラカンス。

コンセプトアルバムの導入の曲としては素晴らしいんですよ・・いきなり深海に連れて行かれますからね。

9. フェイク  -HOME-

虚しさを抱えて 夢をぶら下げる 二階建ての明日へとTAKE OFF

ハイジャンプしよう

騙されちゃまた懲りもせず信じたりして

もう誰も疑わずにいれるなら oh oh oh 許し合えるなら

大切に抱きしめてた宝物がある日急に偽物と明かされても oh oh oh

世界中にすり込まれている嘘を信じていく

すべてはフェイク

なぜHOMEに入っているのか謎なサウンド(笑)ヘビーだと思うんだけど、でも踊っちゃうよね、つい。なんらかの中毒性を感じる曲です。

すべてはフェイク、嘘とか偽物とか、そんなものだという皮肉がたっぷり歌われている。この時期ストリングスやピアノが楽曲に色濃く入っていることが増えていたのだけど、ドンってヘビーなサウンドやってやりましたよ、みたいなね。

10. Bird Cage  -It's a wonderful world-

あなたの溜め息で

世界が曇るはずないのに

真面目な顔をして悩める女を演じてた

そのプライドを保ちながら

迷いながら 妥協しながら

日毎 愛情は 渇く

孤独 孤独 孤独

こちらはざっくり分類すれば別れの曲なんですけど、どっちかっていうと執着ある感じの別れですね。もう暗いし暗いし暗いし暗いしなんてジメジメしてんだカズトシ!! (笑)

なんかでも分かるよ、愛した人であればあるほど、分かれるなら一気に距離取らないとだめだよね(脱線しました)

11. ランニングハイ  - I ♥ U -

「もう疲れた誰か助けてよ!」
そんな合図出したって
誰も観ていない ましてタイムを告げる笛は鳴らねぇ
なら 息絶えるまで駆けてみよう 恥をまき散らして
胸に纏う玉虫色の衣装をはためかせていこう

今回の選曲の中では一番ダークでもヘビーでもないかもしれない、泥臭い曲の部類なんだけど、いい感じのストレス発散具合な曲。

「I ♥ U」というアルバム自体結構ロックサウンド強めなのでDOORにするかMonsterにするか迷ったけど「ランニングハイ」を選びました。

どうせ誰も助けてくれないんだから、腹を括って限界までやってみよう、という開き直り方は嫌いじゃない。実際、人生そんなもんだし、自分が動くしかないんだよなと改めて感じます。

Mr.Childrenのイメージ変わりました?

もともと洋楽中心のハードロックも好きだったので、個人的には結構こういうマイナーかつ重めなMr.Childrenの音も大好きなんですよね~、もしかしたら女子には珍しいタイプなのかもしれない・・。

桜井さんはインタビューで「やりたい音楽っていうのもなかったしとにかく音楽を続けたかった」と言っていたけど、売れた後の反動的な時期、多様な音楽活動を始めた時期、セルフプロデュースに切り替える時期にヘビーな曲が多く作られているようにも思えるので、やっぱりロックな音が鳴らしたかったんじゃないかなっていう気がしてる。(なんの話だっけ)

とにかく、Mr.ChildrenってシングルA面のキラキラ爽やかばかりじゃないんですよ!それがバンドとしての厚みを生んでいるんだ、ということが言いたかった・・と思う。

【まだ書いてないシリーズメモ」初夏、晩秋、ウォーキング、朝、寝る前、出勤、別れ、恋、ドライブ・・。

Special Thanks

今回も「ひま缶」様がプログラミングされたiTunesの試聴プレイヤーを超簡単に貼り付け・埋め込みできるツールのCSSを利用させていただきました。素晴らしいツールを作成いただき本当にあがとうございます。