日々、不妊治療をしている人にとってポジティブな論文がないかWEBを漁っているメアリーです、どうも。ありましたよ、ポジティブな論文が!(ちょっと結論は弱かったけど)
30代以降に出産した人は若くして出産した人よりも長生き?
そんな過去記事を見つけました。
論文はこちらのようです。
世界中で初産の平均年齢が30歳に達した国がぼちぼち出てきています。
カップルが妊娠を遅らせる傾向が高まるにつれて、不妊症などの可能性が高くなり、少子化に影響を与えうると警鐘を鳴らす専門家も多いですね。
しかし!ポルトガルのコインブラ大学の科学者による新しい研究は、年齢が高い母親にとってポジティブなニュースになるようです。
ズバリ、「女性が第一子を妊娠したときの年齢が高い方が、より長生きする傾向があることを示している」というもの。
はいはい、みなさん落ち着いて、そうですよね、言いたい事はわかりますよ。
もう少し記事の中身を見てみましょう。
研究の概要と結果
- EU圏にて、女性の妊娠時の年齢と65歳時点の平均余命を比較した研究(サンプル数不明)
- 10代から20代で出産した女性よりも、30代以降で母親になった女性の方が長生きする可能性が高くなる
- 女性の平均寿命を決定するいくつかの要因のうち、最も驚くべき要因は妊娠時の年齢であり、これは30代前半に妊娠を促進する証拠を提供する可能性がある
- 別のジャーナルである Menopauseに掲載された2番目の研究でも、33歳以上で出産した女性は、若年で出産した女性よりも長寿のための特定のDNAマーカーを持っている傾向が3倍高いことがわかった(こちらの論文見つけられず)
- しかし、この2つの研究とも、なぜ遅く出産した方が長生きするのかという因果関係についての説明はなされていない
ここに登場する論文は見つけられなかったけど、閉経が遅い方が長生きするという論文も発見しましたぞ。
DNAの話と近い感じはするけど、最後に出産した年齢の方がクローズアップされてるから、30代でも婦人科系機能が充実していて自然妊娠で産める人は長生きっていう感じっぽい。
あれぇぇぇ、なんか記事冒頭の印象と違うわ・・・。
本当に妊娠・出産年齢が長寿因子になるのか?
しかもこれって、研究者本人も触れられていたようですが、以下の突っ込みは入りますよね。
- 年を取ってから出産する女性は裕福かつ高等教育を受けている傾向ある
- このような人は、より健康的なライフスタイルを手に入れることができる
- 結果的にいずれにせよ平均寿命が長いだけかも(妊娠出産と関係なく)
そりゃあそうでしょうね、という感じですが。
でも裏を返せば、健康的なライフスタイルを送れる人でも出産年齢が早いとは限らない=生活習慣と妊娠力は関係ない、って解釈もできなくはないかなぁ。
むしろコホート研究するならそういうことを調査してほしいわ。
見つけられなかった論文の長寿のDNAマーカーを持っている傾向が3倍高いというのも、どうせ高齢でも自然妊娠できる人は・・みたいな話でしょうねぇ。不妊の希望にはならんかもな。
ポジティブだと思ったのに結果的にそうでもない、むしろやさぐれた終わり方になってしまった・・。ゴメン。