めありずむ

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女子目線のMr.Children「重力と呼吸」全曲レビュー&感想

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5日ほど前に、Mr.Childrenのメンバーとお酒を飲んでいるという豪華な夢を見た。20年以上もファンでありながら、彼らが夢に出てきたのは記憶の限り初めてだ。ぼんやりと、次のアルバムは最高だよって予言されているような気がした。

待望の最新アルバム「重力と呼吸」

2018年10月3日、待ちに待ったMr.Childrenの19枚目のアルバムがリリースされましたね。前作「Reflection」の発売からもう3年以上が経つという事実にも驚愕するけれど、とにかく3年以上も待った新作、Mr.Children界隈は相当に色めきだっているわけですね。

重力。

呼吸。

どちらも私たちが生きていく上で必要不可欠なのに目には見えず、生きている上では決して逃れることができないのに、普段は全く意識せずにいる存在。

タイトルに込められた思いは、きっとそんなあたりまえな存在に対する何からのメッセージなのではないかと勝手に推測しておりました。

重力と呼吸

重力と呼吸

 

桜井さんからのおことば

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おぅ・・・、ミュージシャンってのは大御所でもこんなギラギラすんの?(笑)(本人は大御所にカテゴライズされたくないのかもしれないけど)

自らこれでもかと期待値を上げる桜井氏・・恐れ入った・・・。

さらにさらに、発売日に公開されたYahoo!特集のインタビューで、桜井さんが今回のアルバムに対する思いを話されていて、これが良記事だったのでとてもオススメです。

特に「求められるものに応えすぎたら絶対に飽きられる」、だからこそ「ファンの期待に半分応えて、半分裏切った」という中身はアルバム全体を通してみると、その通りだなぁと。

(個人的には裏切りはあんまり感じないけども(笑))

あと「今の時代のリスナーの想像力をあんまり信用していない、だから意図的に淡白に歌詞を書いている」という点についての彼の捉え方に納得しつつ、少し悔しい気もしたりして。

とにかく、もうここまで語ってくれてたら、あんまり周りが言うことはないんで、こちらを是非読んでくだされ。

結論:変わらないのに新しい、平成最後の名盤

すでにMr.Childrenが好きな私からすると、特別好きじゃない人が聞いたときの感想は正直なところ分からない。しかし、ファンからしてみたら、待って良かったと思わせてくれたアルバムだ、と言って相違ござらぬ。

いや、実際は、過去のアルバムだってそれぞれに良かった。

直近の「Reflection」なんて誰もが認める大名盤だったし、私は「Q」がものすごく好きだった。でもそれを言うなら「Home」も好きだし、「Supermarket Fantasy」も好きだし、「深海」だって嫌いじゃない。

まーつまり、Mr.Childrenのアルバムにがっかりさせられたことは、ただの一度もないわけよ。

という前提があってもなお、このアルバムもまためちゃくちゃいい。

っていうか、改めて思ったのは自分が結構ロックサウンドが好きなんだなってこと。

「みんなが好きなミスチル」な、いわゆるヒット曲は「ポップス」と揶揄されたり、壮大なバラードみたいな曲が比較的多いと思うんだけど、このアルバムで押し出してきているロックでかき乱した旋律みたいなものの方がかっこよくて実は好み。

平成という年号と共に駆け抜けたMr.Childrenは、平成が終わっても、新しい時代でも、まだまだ音楽界を席巻し続けるんだなと確信しました。

全曲ざっと紹介します

で、すっごい率直な第一印象を言っていいですか?

3年4ヶ月も待たせて10曲は少ないよぉぉぉ!もっと聴きたいよぉぉぉ!!!(笑)

CD1枚分があっという間すぎるんですよ。

いや、なんだ、「Reflection」の豪華さに麻痺してるだけなのか?

でもだからこそ、濃縮度はすごい。

彼らが3年間精力的に活動し続けてきたことは知っている。曲を生み出してきたことも知っている。「少ない」というのは、断じて不満ではないですよ。むしろ、最大限の賛辞です。Mr.Childrenの奏でる音楽をもっともっと聴きたい、そう思わせるアルバムだということです。

 

「重力と呼吸」のコンセプトは冒頭に推測した通りですが、全曲通して聴いてみて得た感覚は、「とにかく、ただただ、生きていく」ということを歌っているんじゃないかなぁということ。

いろんなことがあるんだけど、重力の中で呼吸するように、ただ毎日を生きていくんだ、暮らしていくんだという感じ

曲というか、音で言えば、バンドサウンドがかなり全面に出ていて、なんかロックバンドっぽいなぁ!という印象。ドラムもギターもベースもそれぞれの音がすごい効いていて、全部存在感がある。こんなに楽器の音を強く残したアルバムは今までにはなかったんじゃないかと。

しかも音がクリアな気がするんだよねぇ、何を変えたんだろう(専門的なことは分からんけどもまあいいや)

つまりいい意味で、これまでのMr.Childrenのサウンドとは違ってる雰囲気があります。

そして「ヒカリノアトリエ」や「こころ」みたいなアルバム未収録曲をセットリストから外したのはコンセプトというよりは、サウンド的な楽曲の印象が理由なのかもという気がしました。

それにしても!チューインガムではなく、スルメ的!!ほんとに!聴けば聴くほどに味が出てきて、心地よくなってくる曲が多いです。すごいわ。ほんとすごい。

1.Your Song

いきなり心奪われる名曲。

私の勝手なミスチル曲分類に「深呼吸系」というのがあるんですけど、文字通り曲の中で深呼吸できそうな、そういうスーッとする曲だなと。

落ち着いた安定感もあって、歌詞がすごく良くて、個人的にはすごく好きな曲です。これがリード曲でも全然違和感はないし、「君」と「僕」という関係性を歌うこの曲は、「重力と呼吸」というアルバムを象徴しているものでもあると思います。

2.海にて、心は裸になりたがる

これは裏切る方の第一弾じゃないかと。曲の入り方が今まで見たことないMr.Childrenの顔だし、タイトルに反して爽快な楽曲なことも、いろんな意味で裏切られた。

サウンドが今の「ミスチルっぽくない」というだけでなく、「現代の若いロックバンド」っぽい雰囲気を感じる。なんかこの「青さ」にニヤニヤしちゃうよね。ギターもベースもかっこいいんだしもうなんなんだ。しかも現代への皮肉たっぷりな歌詞も相まって、こりゃライブで盛り上がるだろうなぁ、な1曲でもある。

3.SINGLES

「ハゲタカ」の主題歌ですね。

これは安定感のある、期待に応えている一曲でしょうな。別離の唄にも芯のある強さを持たせられる感じ、マイナーキーの音の使い方が秀逸だなぁと思う。

守るべきものの数だけ 人は弱くなるんなら

今の僕はあの日より きっと強くなったろう

このフレーズ天才かよ・・・。今のところ、一番脳内リピート率が高いから、記憶に残りやすいメロディライン、そして桜井節炸裂な歌詞、感服します。

4.here comes my love

「隣の家族は青く見える」の主題歌で、私的不妊治療テーマ曲。

他のシングル曲と同様に、アルバムコンセプトにしっかりハマるのすごいっていうのと、あと、このアルバムの「Mr.Childrenが鳴らしたい音」と「みんなが好きなミスチル」の間を繋ぐような曲だなーと。

5.箱庭

これは「男の強がり」シリーズね(笑)アルバム全体で言えば、ほっと一息的な存在。

哀愁と開き直りの真ん中みたいな曲調と素直な歌詞。私が勝手に解釈した「とにかく、ただ生きていく」というのがコンセプトならすごくマッチしている。

6.addiction

これも裏切った方になるのかな・・イントロめちゃくちゃかっこいいし新しいよね。

いや、サウンドはそうなんだけど、個人的には桜井さんっぽいなぁとも思うこの意味深な歌詞ね。大丈夫かいな。

何の中毒なんですかね。薬物やらアルコールやらギャンブル中毒でないことを祈ります・・(笑)特に男性ファンが好きそうなカッコよさのある曲。

7.day by day(愛犬クルの物語)

クルってどこのワンコなのかしら、という謎を解いてくれる歌詞。

タイトルからは想像つかない哀しさを持ち合わせたストーリーだったけど、サウンドは意外とロックでちょっと「ぽくない」部分があって、聴けば聴くほど、伸びやかなサビが気持ち良くてクセになる。

ただ、特にサビがとてもいいので、違う歌詞を乗せたらまた全然違う印象になるだろうなという感じがするし、すごく限定的な詞になっていることが少し残念でもある。

8.秋がくれた切符

これは個人的には「続・安らげる場所」的な感じ。

ピアノの音が効いていて、このアルバムの中では、ちょっとテイストの違う曲。

こういうのがあるとほっと安心するので、女性ファンの期待に応えた方のやつでしょうね(笑)Mr.Childrenの皆さん女心を解ってくれてありがとうっ!!

私は琴線に触れたみたいで、初聴でウルウルしちゃいましたわ・・。

9.himawari

映画「君の膵臓をたべたい」の主題歌が、アルバムバージョンで収録されておりまして、音が結構シングルと違うよね。

映画のストーリーにぴったり寄り添った曲でいて、確実にこのアルバムの中核になっている一曲だと思います。(というか、10曲しかないからほとんど全部中核だけど)

10.皮膚呼吸

アルバムタイトルに直接的に関連しそうな曲といったらコレしかない。デモ音源がドコモのタイアップ曲になっていた、知る人ぞ知るな曲。

等身大だけど壮大。歌詞はアルバムの中でダントツに優れていると思う。知っているMr.Childrenな感じもあるし、桜井さんの頭の中が見え隠れして、これLIVEとかで聞いたら泣くと思う。。

深呼吸して 空を見上げて 風に吹かれて

いつからか 砂に埋めた感情を

まだ生乾きの後悔を 噛み締める

歌い出しからの鮮烈な言葉のチョイスな・・どちらかが一流の人は山ほどいるけど、桜井さんって本当に曲も歌詞も天才的。こんなのズルい、惚れてまう・・・!

全体的にちょっとBank Bandの「MESSAGE」にも近いものを感じる。時系列的には「MESSAGE」の方が影響受けてるのかも??

 

感想:この10曲が3000円で買えるってコスパ良すぎる

普段は配信DL派なので、CDでアルバムを購入するの、実は「Reflection」以来なのですが、アルバム1枚3000円って、安すぎじゃない?って普通に思っちゃった・・。

3000円で、こんなにも通勤時間が短く感じ、落ち込む気持ちに寄り添ってくれ、幸せな気持ちで眠りにつける日々がしばらく続くんだよ!!すごいよ、本当にすごい仕事してる。

一方で、私は5年ぶりくらいでイヤフォン新調しちゃいましたよ!!(笑)

そんな高級モデルじゃないけど、あまりにそれぞれの音が素晴らしいので、全部逃さずにいい音で聴きたいって欲が出てしまったのです。これこそが今までと違うMr.Childrenなのかもしれない。

まー、それらしいレビューなんてどうでも良いから、とにかく聴いて!って感じ。

うまく表現できないんだけど、Mr.Childrenとしての一本筋は変わっていないんだけれど、過去数作のイメージから少しだけ全体的に「愁い」とか「悟り」にも似たの要素が増したような。加えて、サウンドはロック寄りで遊びが結構入っているように思うし、「4人の音」であることを強烈に印象付ける感じがあった。「Reflection」からの流れは汲んでいるようにも思うし・・。

ん?結局、何が何だかわからなくなってきた。というか、これがMr.Childrenなんだな、そうだよ、この振れ幅が真骨頂なんだな、ロックだのポップスだのってジャンルはどうでも良くて、もう「Mr.Children」なのよ、うん、そういうことにしよう。

桜井さんがインタビューの中で言っていた「Mr.Childrenはこれからも第一線で戦っていくんだっていう宣戦布告」っていうのが、このアルバムを最もそれらしく表現しているように思う。

20年以上も日本の音楽シーンのトップに君臨し続けているのに、それでも「今こそが全盛期なのでは」と思わせてしまう、十数年人生の先輩であるメンバーのそのエネルギーに感服すると共に、素直にうらやましい。

私、きっと死ぬまでMr.Childrenという音楽を聴いていくんだろうなぁ・・この音楽を堪能できる世代で本当に幸せだなぁ・・・。

感想は経年変化するもの

経験上ですが、Mr.Childrenの音楽は、初聴の時の曲の印象から数時間後、数日後、数ヵ月後、数年後、その時々によって本当に変化していくもの。

例えば学生時代には全然刺さっていなかった曲が今大好きになっていたりもするし、改めて聴いてみたらこんないい曲だったんだと思うこともあるし、今日はこの曲が好きみたいな感じで、その瞬間毎に変わっていくんですよ。

Mr.Childrenの魅力は、そういう音楽の「普遍性、つまり時代や聴く人によって移り変わらないこと」と「可変性、捉え方がその人の中でも変化する」ことが両立していることにあるのだと思っています。

ってことで、サクッとのつもりだったのに5500文字も書いちゃったし、なんか文体すら整ってないけどごめんなさい!

 

っていうか、ライブツアーのチケット、ファンクラブ先行からちっとも当たらないんですけど、どうなってるんですか・・?(笑)台湾まで行けって?・・・(笑)

 

アルバムが出たってことで、下記の記事もリライトしました!