めありずむ

不妊治療・育児・Mr.Children・手帳・雑記ブログ

不妊治療記録アプリ/Webサービス辛口レビュー

f:id:sweet-honey83:20190331130612j:plain

辛口ってタイトル付けちゃったので、辛み強め仕立てのひとりごとレビューです。開発者の方々、ほんと好き勝手なひとりごとなんでお気になさらず。

不妊治療記録アプリ/Webサービスが増加中!

ご存知の方も多いと思いますが、この1年くらいで急に不妊治療関連のアプリやWebサービスが増えてきましたね。これはすごく良いことだなぁと思っています。

実際に潜在も含めた患者数は、多くの “よく聞く” 病気よりも圧倒的に多く、ヘルスケア関連という領域の中においては未開拓でありながらかなりのポテンシャルを持った市場とも言えるので、この領域に参入する企業や人が増えてきたのは必然のようにも思います。

ただ、私が患者という立場で願うのはなによりも患者ファースト」のサービスであってほしいということ。妊活サプリに代表されるような、患者の心理を悪用するだけの商品やサービスは絶対にやめてくれ、というのが本音ですね。(これはクリニックにも言えることだけど)

治療記録・管理を謳ったサービスまとめ!

ということで、今回は基礎体温アプリや治療費管理、服薬管理などではなく、「不妊治療の治療内容・結果を記録する」という目的が果たせそうな特化サービスに限定してピックアップしました。

今のところ(2019年8月時点)日本で対象になりそうなのは4つかな!名前の所が一応リンクになっています。(ルナルナは一般向けのWebリンクがなかったのでやめました)

* ここに掲載のないものがあるよ!という場合は、ぜひぜひ教えてください!

エントリーNo.① たまのーと

  1. アプリ:iOSのみ対応
  2. ユーザー登録制、利用無料
  3. メモ機能程度という位置付けですね

f:id:sweet-honey83:20190621163538p:plain

エントリーNo.② Minin 

  1. アプリ:iOS, Andoroid 対応
  2. ユーザー登録制、利用無料
  3. デザインは良いと思ったけど、使い出したら論外な点が出てきちゃって挫折

f:id:sweet-honey83:20190621163700p:plain

エントリーNo.③ ベビmatch

  1. Webブラウザ:レスポンシブル対応
  2. ユーザー登録制、利用無料
  3. UIとしてはブラウザでもそんなに気にならないけど、通知とか機能面を考えるとアプリじゃないのは相当不利と言わざるを得ない
  4. 機能盛り盛りでたくさんカバーされてるんだけどターゲット層がよくわからなくなってしまってやや中途半端な感じを受けます

f:id:sweet-honey83:20190621163747p:plain

エントリーNo.④ ルナルナ(不妊治療サポートコース)

  1. アプリ:iOS, Andoroid 対応
  2. ユーザー登録制、月額580円
  3. 上記の3つと比較するとUIや項目の網羅性は高いものの、これで月額580円はありえない、高額すぎる、患者からそんなお金取らないで・・・。
  4. 体外受精をサポートするのに基礎体温表がベースになってる時点でちぐはぐ。
  5. 「医師と共有」をウリにしているようだが、不妊治療専門クリニックとはほとんど提携されていない様子(そりゃ基礎体温測るように言うART専門クリニックなんてそろそろ絶滅危惧種ですよ・・・)

f:id:sweet-honey83:20190809200151j:image

総合評価

それぞれ、利用用途、機能設計、デザインの3項目毎に各10点満点で点数を付けてみました。

f:id:sweet-honey83:20190806110407p:plain

いや、好き勝手な辛口ですみませんなぁ…。どれも及第点ではあると思うんです。

だけど、正直どれもパッとしない。うぉぉ!こんなの待ってた!というものではないんですよね。

あと予定を過ぎても過ぎても決してリリースされることのないGoPREというのもありますが(ひどい言いようでごめんね)、海外のアプリで一番良さそうだったNaulaというのものまぁまぁではありますが、これらも上記より優れている点はなさそうですね・・・。

結論:まだおすすめできるものはナシ!

あくまで個人的な感想ではありますが、体外受精歴3年になる私としては「不妊治療してるならこれがいいよ!!」と人に薦められるサービスはまだないな~、と思っています。(実際使うに至っておりません)

どれも機能にも大きな差はなく、コンセプトも近いと思うのですが、たぶん決定的な違和感のポイントは「デジタル入力することの価値」を十分に活かせていないというところなんだと思います。サマリーされる情報はなぜ医療費だけで十分なのか?とかね。

まぁ決められた枠があれば入力するけど、手帳とか使わないし、という方は一定数いると思うのでそういったニーズへの対応としては十分という見方もあるかもしれませんけども。

もちろんスマホの持つポータビリティは手帳やノートが敵うことのない利便性を意味するわけですが「中身もアナログに勝る」ということも要件じゃないかな?

カレンダーに治療内容を記録していって振り返るだけならアナログだって同じことができますからね・・。

不妊治療って記録して終わりじゃない

たぶん、私の周囲にも同じような感想を持っている人は多くて、総じて「自分の治療データも振り返りたいけれど、他の人と比較してみて治療の参考になる情報がほしい」と思っている感じがします。

自分の治療の記録を残しておくことの価値は治療が長くなるほど高まります。特に転院したときなどは「前のクリニックではどうした?」という確認もあるし、自分に何が合っているのかいないのかは比較して初めてわかることです。

でも、記録するだけじゃ治療のサポートという意味では圧倒的に何かが足りない。

実際、みんなが治療や通院のブログを検索するのも、SNSを使うのもそういう目的が大きいわけだし、Twitterの #不妊治療戦士達の通院先と実績 というハッシュタグを見ても治療している人たちが何を必要としているかって話なのよね。

不妊治療サポートサービスっていうものは、やっと始まったばかり、まだまだこれからですね~。今後に期待!

 

ちなみになんでこんな辛口かっていうと、自分で治療ノート作っちゃってるからってのもあります・・(笑)