めありずむ

不妊治療の保険適用と理解促進に取り組むブログメディア(時々雑記)

NEWS ZERO-櫻井翔が取材した男性不妊

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2019年11月4日(月)News ZEROで、日テレ秋のカラダWeekに関連し、嵐の櫻井くんが担当している20~40代の悩みにフォーカスした「ドウスル?」のコーナーで男性不妊が取り上げられました。

放送内容サマリー 

CMを挟み、約10分間の放送でした。

「不妊の検査や通院を経験したことがある夫婦はおよそ6組に1組、そのうち半数は男性にも原因がある」という基本情報からコーナーは進みます。

今回は櫻井くんが自ら実際に「男性不妊」と診断された3名の方(いずれも34~35歳、治療歴は半年~2年)と座談会の形式でインタビューされた内容が放送されました。

2名は仮名、顔は出さずで、1名は顔出し、本名のフリーカメラマンの方。

櫻井くん「個人的にも38歳未婚だから、どういうものか把握しておきたいというのが正直あるんですよ」

まず男性の不妊症とは?ということで、お1人の方がスマホを取り出し、「私の精子の動画なんですけど・・」と櫻井くんに見せる

櫻井くん「初めて見た」「っていうかこの会話が初めて」

ここで、健康な状態と比較すると、「精子の数」「運動率」「精子濃度」などのワードと共に、「自然に子どもが出来にくい状態である」という男性不妊の解説。性機能障害や精子が全く作られていない場合もあることも注意書きで触れていました。

櫻井くん「(診断を)最初に聞いたときはどう思われました?」

男性C「ショックですよね」

男性B「まさか自分がっていうのが・・自覚症状もなかったので」

櫻井くん「検査のきっかけはどういう?」

男性C「最初は奥さんだけが病院に通っていて、旦那さんの方がよくないんじゃないかっていうところから・・」

三人とも自分が原因とは思わず、妻の通院がきっかけで男性不妊が分かったそうです。まぁ、おそらく不妊治療している人のほとんどがそうじゃないかなと思いますね・・。

男性不妊と診断されてからの心境や悩みについて話は進みます。

櫻井くん「何が一番心理的には大変ですか?」

男性A「男性としてちょっと弱いみたいな、ちょっとした劣等感みたいなものは最初はやっぱりありました」

櫻井くん「あーーー」とめっちゃうなずく

男性B「両親に「子どもはまだなの?」といわれてしまうと、へこむというか、つらいものはありました」

櫻井くん「まぁ、悪意のないプレッシャーのようなっていうことですよね」

一方で、妻に対する申し訳なさも持っていらっしゃるようでした。

男性C「最初は奥さんが病院に行き始める、そこで自分は・・自分のせいだとは思ってないので妻になかなか寄り添ってあげられなかった」

櫻井くん「ちょっとまぁ、ひとごとのような」

男性C「そうですそうです、みんなそうだと思います。そこから自分のせいってなってったときの今までの間、時間は結局過ぎていって高齢になっていって、そこが申し訳なかったなと」

櫻井くん「この世代になってくると特にそうかもしれないですね、それは」

男性C「ほんとにあの時間ですよね、半年早かったかもしれないっていう・・」

男性B「もう少し早く自分が検査を受けていれば、もっと奥さんも若い状態でもっといい治療を受けられたんだろうなというのは結構ありましたよね」

精液検査についての苦労話はあるあるトークに。

男性B「自宅で採精して病院に持って行くというのをやったんですけど、カップに精液を入れてそれを袋に入れて電車で持っていく・・」

男性A「なかなか緊張・・」

男性B「緊張しますね」

男性C「温度も冬だとタオル巻いて・・」

櫻井くん「へぇぇぇ~」

男性C「夏だと日陰で持っていって・・」

櫻井くん「これはもうあるあるなんですか?みなさん経験される?」

全員「あるあるです(笑)」

 治療費のことについて話が及ぶと、基礎的な治療方法や精索静脈瘤についての解説が。

櫻井くん「お金の面とかどうですか?」

男性A「人工授精は3万円くらい」

櫻井くん「1回で?当然その1回で100%妊娠するというわけでも?」

男性A「ないです」

男性B「手術は入院も含めて約30万円、プラス体外受精で約50万円くらいはかかってます」

櫻井くん「結構大変・・・保険は?」

男性B「保険はきかないですね」

男性C「僕は自治体で補助金が出ているので全額じゃないですけど・・」

ここで判明したのは、全員結果的に治療を受けて妊娠・出産という結果を手にされた方達だということ。

男性Aは人工授精で今年男の子が誕生、男性Cは手術の甲斐あって先月女の子が誕生、その幸せそうな様子が映像や写真で紹介され、男性Bも奥様は現在妊娠中だそう。

いやよかったですねぇ、なんだけど、もっと厳しい現実も伝えて欲しいのが正直なところ・・。精子が本当に取れない方もいて、AID(非配偶者間人工授精)といった選択肢も歴史的に取られていますが、難しい側面を残しています。

ライトな印象にして、まずは取っ付きやすさを重視することの必要性は全くその通りですが、一方で厳しい現実というか、こういった男性不妊が抱える課題にもしっかり目を向けて置き去りにしないことも重要だなと思いました。

櫻井くん「男性の不妊治療というのが、向き合っている人が少ない原因は何だと思われますか?」

男性A「みんな恥ずかしさとか・・」

男性C「単なるプライドだと思うんですけど・・1回病院に行っちゃえば、診断されることも慣れてくるっていうか」

櫻井くん「こう・・先輩お三方はもう「早く行くに越したことはない」「行きなさい!」みたいな感じですよね。未だ行ったことのない身としては、ちょっとためらうというか、躊躇するという気持ちってわかりますしね・・これを見て妊活「行ってみようかな」っていう人がいたらどんなアドバイス、声がけを?」

男性C「まず自分を疑ってほしいですね」

櫻井くん「なるほど、女性が向き合う問題だって、どっかで男性は思っているところがあるから・・まず男性が向き合うというのはめちゃくちゃ重要ですよね」

男性B「結婚前にちゃんと検査を受けて、結婚したらすぐベストな状態で妊活に臨めるようになっていればよかったなというのは・・」

櫻井くん「じゃあ僕みたいな未婚の男性で、なんなら結婚前から検査ををしちゃった方がいいということ・・ですよね?」

全員「うんうん、その方が絶対いい」

スタジオに戻り、締めくくり。

櫻井くん「貴重なお話を伺えました、男性不妊は原因によっては治療が難しい場合もあります、パートナーのためにもまずは自分の状態を知っておくことが大切だと皆さんおっしゃっていました」

有働さん「私の知人夫婦にもこの検査を受けてから前向きに取り組めるようになったという方もいるんですが、一方で最初に病院に行く時には忙しいからとか、あるいはちょっとハードルが高いという方も少なくないんですね」

櫻井くん「そうなんですよね、座談会でももっと早く検査をしていればという声がありましたけれども、スマホを使って自宅でできる簡易検査というのもあるんです」

精子セルフチェックのSeemの紹介があり、あくまでも簡易検査なので心配な方は専門医のいる病院を受診してください、との案内でコーナー終了。

国民的スターが不妊治療について語る意義

NEWS ZEROという働く世代も視聴しやすい時間帯のニュース番組で、しかも櫻井くんが出る月曜日に扱ってくれるというのがすげぇぇよ!ありがとうございますだよ!

なにより、今一番視聴率が取れるであろう嵐の櫻井くんが、不妊治療について直接当事者に取材してくれて、放送してくれるというその破壊力たるや・・・ありがてぇ。

櫻井くんとか言ってる場合じゃねぇ、櫻井様様や!

(ちなみにお気づきかと思いますが、私は翔くんと言うほど親しくはないし、Mr.Childrenの桜井さんと区別して嵐の方は櫻井くんと呼ばせて頂いてます)

ちょっと、Twitter上に寄せられていたツイートを拝借してみます。みなさん好意的な反応が多いですね。

入り口としての男性不妊は扱いやすい?

最近メディアで男性不妊に関する内容の扱いが目立つようになってきましたね・・!

不妊治療を取り上げていただけることは本当に本当に嬉しい事なんだけど、なんかこう、ちょっとだけこれはなんなんだろう・・?という気持ちにならなくもない。

そして、内容は決まって「男性にも不妊原因がある、精液検査を受けるべき」という内容に終始しているのが現実だ。やっと認知が広まってきたところに焦りすぎとか、求めすぎとか言われるかもしれないが、もう男性不妊の入り口だけで止まってちゃ物足りないんだよな・・。

だって、女性の不妊だって年齢だけじゃない理由がたくさんあるし、それこそ子どもが欲しいなら年齢に関係なく専門クリニックに行くべきだし、治療における課題もたくさんあるのになんかそこに踏み込まないじゃん。

不妊原因は女性の「高齢化」だけじゃなくて、正確には3つある。3つとも周知されるべきだと思うんだ。

  1. 女性の年齢が上がると妊娠が難しくなる(周知されている)
  2. 半数は男性側にも原因がある(ここは取り上げられ始めた)
  3. 女性が若くても(20代~30代前半でも)不妊原因がある

まだ、1の知識で止まっている人が大半で、やっと2を知っている人が出てきた。3はまだ専門医や当事者界隈しか知識がない、正直一般産婦人科医でもろくに知らないケースさえある。

男性不妊の中でも、もっと言えば無精子症の場合などに取り得る選択肢のこと、TESEなどの回収率や手術が実際にどれくらいつらいものか、精子は日々作られるので改善できる可能性があることそれに関わる生活習慣など、たくさんたくさん触れて欲しいことはある・・。

でも、こういったテレビの動きは、第一歩。「不妊」に対する理解促進には、メディアの力は欠かせないと思っていますので、これからどんどん増えてって欲しいと思います。