めありずむ

不妊治療の保険適用と理解促進に取り組むブログメディア(時々雑記)

Twitterアカウントにみる日本の不妊治療コミュニティの精神性

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私も利用しているTwitterでの妊活・不妊治療アカウントについて、前々からその特殊性が気になっており、袋叩きに合うことを覚悟で(笑)切り込んでみることに!

 

って、思わず大学生のレポートみたいなタイトル付けちゃったよ(笑)

Why Japanese People?!?!?

なぜ日本の不妊治療事情がなかなかオープンにならないのかということをずっと考えてるんですけどね、政策やメディアの責任ももちろんあると思うんだけど、治療している当事者の感性みたいなものも影響してるんじゃないか、と感じるわけです。

それがTwitterなどのSNSのアカウントを「治療中」と「妊娠以降」で分けるという行為。ずーっと、当たり前になされている感じに疑問を持っていたのですよね。

今回は、海外や似たような状況と比較する形でちょっと考察してみたいと思います。

不妊治療の苦労や流産などの経験を話すことのハードルは海外でもある

これは当ブログの記事でもご紹介している海外の不妊治療ブログや 不妊治療や妊娠に関連する TED Talks 書籍「OPTION B」からも分かるとおりなのですが、アメリカやイギリスであっても「辛い話題、しんどい話」が喜んで受け入れられる風土なわけじゃないんですよね。

これが大前提です。

もちろん、一般的な理解や社会的なサポートという意味では、日本の遥か先をいく国は多いけれど、開けっぴろげにどんな話もWELCOME!ってわけではないのかなと感じています。

(ちょっとフランスとか北欧とか言語が読めないので探れてない部分もありますが)

Twitterのアカウントを「不妊治療時」と「妊娠以降」で分けるのは日本だけ?

じゃあTwitterも日本と同じようにステイタスによってアカウントを使い分けるのが一般的なのか?

私が最も疑問を持っていた点なので、海外のアカウントを調べてみました。

具体的にはIVF経験者の英、米、豪の方々を何人かをフォローしてみたり、遡ってツイートを確認してみたのですが、ほとんどの方が治療中の話からそのまま陽性の検査薬の画像が出て、エコー画像が出て、そのままマタニティフォトや生まれたベビーが出てくるわけですよ。

要は英語圏では同じアカウントのまま、不妊治療からそのまま育児アカウントにステイタスが変わってくようなのです。

(100%がそうではないと思いますけどね)

日本の不妊治療の卒業と共に「アカウントを移行する」という文化とは違うらしい。日本はTwitterだけじゃなく、アメブロもそうですよね。

【訂正】アメブロの方がブログジャンルを変更するという概念があって分別されてるので、妊娠して更新をやめたり別のアカウントにする方もいれば、そのままジャンルを変更して使う方もいらっしゃるようです。

日本ではアカウントの細分化が顕著

このベースには、日本のTwitterユーザーが特に「複数アカウントを使い分ける傾向」にあることが挙げられると思います。

海外でもアカウントの使い分けは行なわれていますが、「仕事」「プライベート」「趣味」といった大きなカテゴリーの異なるものを分けるという意味合いが強いようで、記事を読んでもそのような主旨の説明ばかりでした。

日本では特に若年層がアカウントを細分化させる傾向が強いようで、「高校用」「大学用」「社会人用」としてコミュニティを分けたり、もっと細分化したサブアカウントを使用されているケースもあるようです。

ただ、これらはあくまでコミュニティを分ける目的を主に分類化しているものであって「卒業=アカウント移行による旧アカウントの実質停止」を意味するものというわけではなさそうなんですよね。

状況が類似してそうな「婚活」分野は?

では似たような感じの「婚活アカウント」はどうなのでしょうか?環境的にはすごく似てますよね。

婚活=妊活で、交際が妊娠で、結婚が出産って感じ?

交際がスタートすれば「婚活」は終了するわけですが、妊活同様に「卒業するのでアカウントも移行しまーす 」となるものなのか?

この辺りがよくわからなかったため、該当するフォロワーさんに聞いてみたところ(突然のDMごめんなさい、素晴らしい解説ありがとう!)やはり交際や結婚したからといって婚活アカから新婚アカという別のアカウントを作るというのは一般的じゃないと思うとの回答

ただ、ちゃんとステイタスが変わることを報告し、フォローを外すなり、なんなりとご対応くださいね~という宣言はする方もいるとか。

なるほど、それなら納得~。

私の感じてる違和感が伝わるだろうか・・・

さて、ざっと比較してみて思うわけです。

こういう日本の不妊治療アカウントの精神性って、不思議じゃないですか?

別に良いも悪いもないんですけど、ただ、変わってんなーーと感じる。

他のコミュニティと比較して異常なほどに周囲に配慮しまくり、ということなんでしょうかね。

別にTwitterの仕様上は、同じアカウントを継続して使っていたとしても、見たくな方はフォローを外しても、ミュートしても、ブロックしてもOKなのにも関わらず(というか、それこそがTwitterだけど)、多くの場合、卒業する側がアカウントを新設するわけですよね。

むしろこのままアカウント使いますって言う方が配慮がないと思われてる節もあるし、陽性が出た方がこのまましばらくこのアカウントを使わせてください、不快にさせてごめんなさいと謝ったりする。私の感じてる違和感はこれだと思う。

なんでだろう?治療してた方が授かるってこんなに喜ばしいことなのに?

ひねくれた見方をすれば、卒業する側が、もう不妊の君達の情報は必要ないからってことなのか、つらい記憶から解放されたいとかもあるんですかね(言いすぎか・・)

ちなみに、私自身は大きな声では言えませんが、妊娠中の話題を見たくないとか、子どもの様子など知らせるなとか思わないタイプなので・・・仲が良いフォロワーさんならどうせ新アカウントをフォローすることになるだけで、イチイチ移行とか正直めんどくさい(笑)

つまりさ、新アカウントを作ってそれをフォローする人しない人がいるのと、旧アカウントのフォロワーが整理されるって、結局やってることは同じじゃないの?と思うだけなんですけどね。。

(それよりTwitterさん、他人のいいねやリプはTLに表示されないように仕様変更してくださーい!リツイート機能の意味とは・・・)

それこそ「妊娠したらもうフォローはしないと思うので、お手を煩わせないようにこちらでアカウント変えますね」みたいな前提に成り立ってるような気がするのよ。いや、妊娠したってフォロー続けたい人も一定数いると思うぞ?

不妊治療って椅子取りゲームじゃないので、他人の妊娠や出産って根本的には自分達には影響ゼロよな…。もちろん落ち込むってことは時にはありますけどね~。

別に否定するほどのことでもないんだけど、人それぞれで好きな使い方でいいじゃん、まして謝る必要なんてないじゃん…と。

不妊治療と妊娠・出産・育児(養子・里子含め)は分断してる場合じゃない

なんでこんな事を思ったかと言うと、私達が抱える「子ども」にまつわる社会的な課題は種類は違えど、大局的には明らかに「共通課題」だと思うんですよ。

不妊治療だけじゃなく、保育園、児童虐待、産科医不足、養子縁組の少なさ、男性の家庭進出の遅れ・・・何もかも、社会は「子ども」=「未来」に関することだらけじゃん。

未だ政治的に見ればそれぞれが弱小の世界にも関わらず、分断されてしまうことによる損失たるや。

正直、不妊治療をしているからといって妊婦さんや育児中の夫婦をひがんでいる場合ではないし(明日はわが身よ)、反対に育児中の方が産めていない人を蚊帳の外に追いやってる場合でもないんじゃないの?

私達はすくなくとも同世代で、ココ何年かの政府の選択の影響を真に受けることは間違いなくて、とにかく「このままじゃいけない、未来に投資しろ!!」という一点において確実に共鳴し合える仲間なんじゃないの?

個人的にはそういう意味で、妊娠にせよ、治療をやめるにせよ、不妊治療を卒業された方がそのまま不妊治療という世界観の中にも居続けることによって、知識や意見の共有だったり、表と裏のつながりを作り出せるんじゃないのか?と思わなくはない。もったいないのかもなーと。

 

感情論を挟むとそういう簡単な話でもないことはもちろん良くわかるんだけどね。私もそう言ってても黒い感情は出る時あるし。まー、みんなホントはそう思えたら生きやすいことくらいわかってるんだよね。

釈迦に説法してもしゃーないし、どーでもいいちゃどーでもいい話ですが。