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「神さまとのおしゃべり」概要と感想

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今日は久々のBook Reviewです。ちょっと前にベストセラーになったらしい自己啓発系の本なのですが、私は全然知らずじまいで、わりと最近読んだ「神さまとのおしゃべり」。

仏教的な概念から、ちょっと哲学やら量子力学やら引き寄せの法則みたいなことをごちゃっとして、概念的な「潜在意識」を軸にした話なのですが、アマゾンのレビューも賛否両論、毛嫌いする人と絶賛する人、両極端という不思議な書です。

しかし、私の読んだ感想は「ニュートラル」。

この本に限った事ではありませんが、0か100かで評価するより、アホらしい論調の部分は華麗にスルーし、自分にプラスになりそうな考え方だけ拝借すればいい、そんなスタンスで読めるといいんじゃないのかな、と思いました。

今回は、要点なんだろうなと思われる内容をピックアップして、要旨をご紹介しつつ個人的な感想を書いております。 

 

 

「神さまとのおしゃべり」 

文庫版はものすごい分厚くて面くらいますが、パラパラめくると文字が大きくてビックリします。見た目ほどの内容はありませんので気軽に読める部類の本です。

私がこの本を手に取ったのは単なる興味からですが、不妊治療を続ける中で感情がネガティブになる時は確かにあって、少し縋りたい部分もあったのかもしれません。

(文庫)神さまとのおしゃべり (サンマーク文庫)

(文庫)神さまとのおしゃべり (サンマーク文庫)

この本の良い点

  • 文字が大きくて読みやすい(その分、文庫が無駄に分厚いが)
  • 重要な部分が太字で強調されているので、要点を把握しやすい
  • 話し言葉で書かれている(雑とか汚いと感じる方もいるようです)

この本の良くない点

  • 見るからに不幸ではなさそうな普通の主人公なので説得力が弱い
  • 論理はちょっと強引で飛躍しすぎな部分がある
  • それなのに主人公くんは結構簡単に納得しちゃう(もっと食い下がれよ)
  • おもしろ仕立てにするための文字数が多い(無駄)

潜在意識で信じたこと、願ったとおりのことしか起きない

これがこの書のベースになっている部分ですが、無理があるなと思った所ですね。

病気になったのは、「正当な理由で仕事を休みたい」を願ったからだ

という理論が展開されていました。

例として出てきているものが「緩い」のでそういう解釈ができるのも納得してしまうのかもしれませんけど、じゃあ本当に理不尽な事に対しても同じこと言えるのか?

戦争に巻き込まれた人は、戦争によって引き起こされる事象を、自然災害に遭った人は災害によって起こる事象を、潜在意識で願っているというのでしょうかね?

きっと、戦争に巻き込まれたのは「お父さんに怒られるのは嫌だからいなくなればいいのに!」って願ったからだとか、自然災害に遭ったのは「学校が休みになればいい!」って願ったからだとか言うのでしょうけど、それはちょっとアホらしいですね・・・。

それに、私みたいに温かい家庭で幸せに育って、自分も30歳くらいで結婚して子どもを産むものって思ってた人が、子どもがいないこと、不妊症を望んでいたというロジックってどう考えれば成り立つんですかね?

「いつまでも仲のいい夫婦でいたい!」とか「休日はゆっくり寝ていたい!」と願っているだろう?とか言うんですかね。そんなの子どもがいる人だって願っているでしょうよ。無理があると思うよ・・・。

この理論を、病気とか、事故とか、災害とか、で本当に苦しんでいる人に「あなたが望んだ通りの人生ですよ」って言うのは、さすがにひどい話じゃないかなと感じました。

宗教ってのはそういうものかもしれないけども。どちらかというと、望んでいないことの捉え方とか、そういう話をして欲しかった。

自分のフィルターを通してしか物事は見えない

反対にこれはアグリー、というか同じことを考えていた部分です。

人は自分のフィルターを通して事象を捉えている。同じ言葉に対して、受け取り方が大きく変わるということを言っています。

結局、人の言動を見たり聞いたりすることで嫌な思いをしたとしても、それは自分が勝手にそれを解釈して傷付いたり、攻撃されていると感じるのであって、自分を傷つけているのは自分だったりする。という話。

まぁ名指しで具体的に攻撃してくるようなケースはちょっと例外だと思いますが、他人の発した言葉は、意外と全く違うことを意図していたり、「そういうつもりじゃない」という事がよくあるものですよね。

女性:「うわぁ、あの人すごいイケメン!」

男性:(俺はイケメンじゃないってことか?悪かったな)

みたいなことですね。 勝手に自分のコンプレックスを通して、自分で傷ついているという典型はこのようなものです。

「失恋=悪いもの」という捉え方をしている人なら悪い印象しかなく、悲しいものを感じてしまいますが、「失恋=新たな出会いへの一歩」と捉えていればポジティブになれます。

とか、そんな感じですね。分かる気はします。

ないものではなく、あるものを見よ

これも引き寄せの法則的にはテッパンなんでしょうけども、ちょっとなぁー。

「子どもがいない」ではなく「愛する夫がいる」と考える。

「仕事が楽しくない」ではなく「お給料が出る環境がある」と考える。

言ってることは理想だと思いますけど、比較対象って存在しますからねぇ。

実際、自分にあるものはたくさん存在していて、幸せだと思っている人は多いと思います。でも、だからといって、他の願いは何も叶わなくても幸せか?というと、そういう話ではないと思います。

なので、これもちょっと、精神論的すぎてちょっと現実と乖離がある内容になっちゃってるなと感じました。

鏡の中の自分は変えられない

これも、いや、うん、言ってる事はわかるよ、くらいな感じですねぇ。

「今」というのは鏡の中の世界で、自分が過去に信じてきたことが創り上げた世界だから、現実に起きたことに対してどうこう変えようと考えたって変えられない。

つまり、鏡に映るのはいつも過去の現実を映しているわけで、先に自分の感じていることを変えないと変わって見えることはない。

感じ方を変えるためには自分が信じていることを見直す必要があるという話。

要するに、世界は自分の信じたことで創り上げられていて、世界を変えたいなら自分の信じていることを変えよう!という内容だと思います。

この「信じていること」を自分の気分がよくなるほうに改善していく方法を書いているのだろうと思います。まぁ、そうねぇ。

結局のところ

物事は何でも考え方次第、捉え方次第だってこと。良いように解釈してそう思い込めば幸せだろ?的な。

「きっとうまくいく」と唱え、悪い事だと判断しない癖をつければ、あなたに起こることの全てが完璧なタイミングで起こってることに気づけるだろうとか、ネガティブな感情を肯定することの大切さとか、幸せになるために感謝するのではなく感謝してる時に幸せを感じるんだとか、後半は結構お腹いっぱいな感じになりました。(笑)

総じて、あーはいはい、という感想なのにも関わらず紹介したのは、「でも何か、心を軽くするヒントにはなるかもしれない」と思ったからです。

ストレスの多い世の中なのでね・・。

類似する書籍

個人的にこれと「結局同じことを言ってるんだろうな」と感じた書籍をピックアップしています。根本はアドラーとかナポレオン・ヒルとかと同じなんでしょうね。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

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新訳 原因と結果の法則 (角川文庫)

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「引き寄せ」の教科書: スッキリわかる!「思考が現実化する」しくみと方法

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私の場合は不妊治療で精神的に疲弊することがあって、それが人生において「初めて」くらいに大きな試練となっているわけですが、もしかしたら、幸せすぎて調子に乗るなよって神さまに言われてるんですかね・・・・・(爆)