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妊娠力に影響するWT1遺伝子を発見 (海外記事より)

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遺伝子検査を受けるにあたって、最近海外の気になる記事を探しているメアリーでございます。今日はその中から不妊原因の一つの「解」になるかもしれない話題を。

"Researchers find gene WT1 to impact women's fertility"

女性の妊娠力に影響するWT1遺伝子が発見された、という記事です。一部専門的な内容なのですが、私の翻訳の仕方が間違っているかもしれないので、その点ちょっと大目に見ていただけると・・(すまん)。

またこのニュースの発表自体は、2017年3月の記事なので、その後どうなったかを探してみているのですが、まだ続報っぽい記事は見つかっていません。

(もしあったらぜひ教えてください)

記事の要約

  • 全世界で8千万人以上の人々が子どもを持ちたいという希望が叶えられずにいると推定される。10組に1組は原因不明の不妊症である。
  • 今回の研究で、明らかに女性の不妊につながる新しい遺伝子変異が発見され、少なくとも部分的に不妊原因の説明になり得ると考えられる。
  • 今までWT1は、心臓や腎臓などの器官の発達と維持にとって重要な遺伝子としてのみ知られてた。しかし、この遺伝子が妊孕性に関して何らかの役割を持っている可能性があることがわかった。
  • 発見されたWT1遺伝子を持つマウスは、そうでない健康なマウスに比べて出産率が低かった。
  • 突然変異した遺伝子WT1は、子宮内での着床に必要な初期の胚分割をコントロールするタンパク質(特にプロテアーゼ)において重要な役割を果たすとみられている。妊娠をコントロールしているのは卵巣におけるWT1の活性程度による可能性がある。
  • 通常「プロテアーゼ」は子宮内でのみ活性化することで着床を助ける働きをするが、 WT1遺伝子が変異しているとプロテアーゼは卵巣で既に活性化されてしまっており、子宮内での着床を最終的に阻害してしまう。このことが、これまで臨床的な兆候はないにも関わらず妊娠できなった理由となる可能性がある。
  • 次のステップとして広範囲な臨床試験を予定している。

感想と疑問点

もしこのWT1という遺伝子の変異がある場合、一つ不妊の原因が明らかになるという意味では価値のある発見かなと思いました。

ただ、以下の点が記事の中から読み取れなかったので(まだ研究段階かもしれませんが)まだまだ実験段階かなという感じですね。

読む限り自然妊娠(体内で胚が育つ)を前提として行なわれている研究ではないかと思われたのですが、どうなんでしょうか?

  • IVFなどの体外受精を行なった場合も影響するのかどうか?
  • 特に、分割胚(初期胚)であれば、同じことが起こる可能性は考えられるが、胚盤胞まで育った状態でも同じなのか?
  • 排卵させないホルモン補充移植でも同じことは起き得るのか?
  • 仮にWT1が変異していることが分かった場合、治療的対処方法はあるのか?  >記事中では "how to alter the womb milieu"=子宮内環境の変え方も次の研究ステップと書いてましたね。

 

 *ソース記事は以下になります。